社交のマナー、エチケット

2007年1月1日
菓子工業新聞

連載内容、全10回

1.社交のマナー、エチケット          宮島ワンダ先生
2.イタリアはヨーロッパの食文化の原点 宮島直機教授
3.食空間の美・美しい空間作りポイント 宮島ワンダ先生
4.プロトコール用テーブル 宮島ワンダ先生
5.イタリアの食文化はトルコ料理と根がおなじ? 宮島直機教授
6.プロトコール・国際儀礼 宮島ワンダ先生
7.ヨーロッパの食文化はイタリアからフランスへ 宮島直機教授
8.南イタリアと北イタリア 宮島直機教授
9.社交の場・サロンの美                宮島ワンダ先生
10.シルバーの知識                   宮島ワンダ先生

1.社交のマナー 宮島ワンダ

本号より「ヨーロピアンエッセンスで・魅力ある洋菓子店へ」を再開します。内容は宮島ワンダ氏(宮島ワンダ教室主催)から正統的なヨーロッパの食卓やマナーを、宮島直機氏(中央大学教授)からはイタリアの食文化のお話をして頂きます。また、お菓子はザ・ジョージアン・クラブに提供して頂きます。


本号では接客の参考にするため、社交の場のマナーについて掲載します。先ず、エチケットの基本として守らなければならないことは、知らない人を無視せずに、思いやりをもって接することです。まず、初対面の人には積極的に接します。自己紹介し、挨拶をして、会話を楽しむことが必要です。店員も同じように、お客様の気持ちを和やかにする必要があります。素敵な店員と接すると、お客様は気持ちがよいものです。知らない人が私のことを考えてくれると、ホッとするし、1日が楽しくなります。着飾っているだけではだめです。素敵な会を楽しみましょう。他人に何かいわれても落ち込まず、興味を持ってもらえたと、プラスに考えるとよいでしょう。
また社交の場には、必ず男性と女性がいます。ビジネスの場では肩書きが問題になりますが、社交の場では女性と男性の組合わせで人が動きます。このため、振舞は女性らしく、男性らしくします。女性らしい振る舞いは、あまり目立たず、しつこくならないようにすることです。また、男性に色々サービスしてもらいましょう。男性も女性に積極的に声をかけるなどしないとバランスが悪くなります。

○握手の基本

握手は、女性から手を差し出します。男性から女性に手を差し出しては行けません。男性は女性が手を差し出すのを待ちます。また、相手が年上の場合は、男女に関係なく、年上の者が年下の者に手を差し出します。


○紹介の仕方

まず年下の者を年上の者に、そのあとで年上の者を年下の者に紹介します。女性に必ず男性を紹介します。


○会話の楽しみ方

色々な話をするためには、多くの情報を持つことが必要です。名前を聞いただけで終わらないように、お客様に合う話題をあらかじめ用意しておきます。また、今、流行していることも必要です。私はこれだけしか話せない、ではなく、色んな方と接して、幅広く学び、自分を豊かにしましょう。


○部屋に入るときのエチケット

先ず入る時は、必ずドアをノックをします。次にドアを閉める時はノブを持った手を替えて、背中を見せないようにします。


○テーブルに付くときのエチケット

背筋は常に伸ばして座ります。前かがみにならないように座りましょう。


◎社交の場にかかせないチェックポイント

○ルールをやぶってもゆるされる場合は?

相手によります。思いやりの心があれば、正式なルールでもやぶってよい場合があります。フィンガーボールの水は指を洗うためのもので、飲み物ではありません。しかし、イギリスのビクトリア女王はお客様が知らずに、飲んでしまったとき、ビクトリア女王は注意するどころか、そっと微笑んで、自分も同じように飲んだといいます。このように和やかな場を作るためには、正式なルールをやぶることも必要です。相手の立場に立って、柔軟性に、対応をしたいものです。


○TPOの意味なんですか。

時、場所、状況のことですが、例えば服装は、夜8時以降なのか、ガラディナーか、ビジネスの集まりか、何の記念日なのかなどとなって、様々に組み合わせがあります。お誕生日のお菓子の贈り物にもTPOがあります。


○日常生活のマナーとお出かけ時のマナーは区別しますか。

お客様は町中でも見ています。この時、服そうなどが乱れていれば、店の印象も悪くなります。逆にいつも、自分を素敵に整えておけば、いざという時に困りません。日常のマナーが最高でなければ、TPOに応じることは出来ません。


◎桜フローマージュ

桜フロマージュ

上記写真のお菓子は桜の季節だったので、桜フロマージュを作っていただきました。本体はブルタニュー産のチーズを使ったフローマージュグラスムースで、下にはアーモンドパウダーを使ったビスキュイを敷いています。焼き上げる際には、酸味を加えるため、すりおろしたレモンの皮を加えました。また、ムースの中にも桜の風味のゼリーを入れてあります。表面は、桜のリキュールと桜のペーストを加え、マーブル模様に仕上げたグラサージュです。仕上げの段階で、水で塩抜きし、ひらかした桜の塩漬けを、表面に並べました。上にはラズベリーとストロベリー、ブルーベリー、スペアミントを飾り、周りにはホワイトチョコレートを張り付けています。


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